赤ワイン半分の勢いで始まった、「声楽という名の人間楽器道」。

死ぬまでにこーんなに楽しいことに出会えて、わたしってなんてラッキーなのー!

と、毎回大切に噛み締め味わっています。特に趣味もなく、習いごとも続かないわたしにとっては、人生初の、毎回めちゃくちゃ楽しい習いごとです。

普段はオンラインレッスンなのだけど、6月は、貴重な対面レッスンの機会がありました。

一秒も無駄にしないよー!

雲海!?

オンラインではやりにくい、「声を磨く」レッスン。響きのある声を出す方法を、Tさんが実際にやって見せてくれます。

頬骨を高く。
下顎はなかったことに(脱力)。
舌は、ただただ顎内にそっと置くだけ。

構造的なことに始まり、メンタルの持ち方まで。そしてTさんは、こう言ったのです。

「自分が雲海の上にいるつもりで、歌ってみてください」

ん!?雲海!?

これはもう、脳内イマジネーションを楽しむのが大好きなわたしの、スイッチが入りまくるレッスンです(笑)

え、雲海?雲海?
ラピュタなやつ?
コロンビア映画のオープニングの、女の人が杖持ってるみたいなやつ?
阿蘇山で見た幻想的なやつ?
神様出てきそうなやつ?

めくるめく雲海シーンが、脳内で炸裂しました(笑)

脳内の景色は、声にダダ漏れ

さっきまで高音がキツくて、必死で音にぶら下がるような歌声しか出なかったのが——

天空のずーっと高い位置にある雲海の上から、広く美しい大地を小さく見下ろしながら歌うと、清々しく、ゆーったりした気分になります。

体の余計な力が抜けて、リラックスしているからか、高音でも全然キツくない。音にしがみつくのではなく、ちゃんと音と仲良くコラボして、余裕を持って推進できるようになっている気がするのです。

Tさんによれば、実際に聴こえる声も、音程やペーシングが正確に表現できているし、キラキラの響きも全然違うらしい(自分は必死すぎて、まだ自分の声を客観的に分析する余裕がありません(笑))。

雲海唱法のbeforeとafterでは、歌から伝わる映像や色といった、視覚的イメージも全然違うそうです。

体は、脳内でイメージしたことを、その通りにアウトプットする。つまり、脳内でどんなイメージをして歌っているか、ダダ漏れバレバレってことです(笑)

行き詰まったとき、変えるべきは喉ではなく、観ている景色のほうなのかもしれません。

こうして、人体楽器認知科学の探究に、さらにハマるわたしなのです。